12/5 日仏文化講座:洋行の時代・留学の時代・交流の時代(日仏会館)

日時:2009年12月5日(土)10時〜18時
場所:日仏会館1階ホール
http://www.mfjtokyo.or.jp/guide/guide_002.html
参加費:日仏会館会員無料、非会員1000円(学生500円)


主催:財団法人日仏会館
後援:日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会、日仏美術学会、文科系フランス政府給費留学生の会(ABC)、朝日新聞社

プログラム

午前の部(10時〜12時)

木々康子氏(作家)       「林 忠正1853−1906」(滞仏 1878−1905)
村上紀史郎氏(フリー編集者)  「薩摩治郎八1901−1976」(滞仏1921−51)

午後の部(13時20分〜18時)

大久保喬樹氏(東京女子大学教授)「森 有正1911−1976」(滞仏 1950−76)
菅野昭正氏(東京大学名誉教授) 「渡辺一夫1901−1975」(留学 1931−33)

(コーヒーブレーク 15時15分〜15時30分)

渡邊一民氏(立教大学名誉教授) 「遠藤周作1923−1996」(留学 1950−53)
成田龍一氏(日本女子大学教授) 「加藤周一1919−2008」(留学 1951−55)
総括討論

懇親会(18時〜19時)


 日仏会館では2004年の設立80周年を記念して、フランスに学び近代日本の建設に貢献した先人10人を取り上げ、二回の日仏文化講座を組織しました。明治期では渋沢栄一中江兆民西園寺公望黒田清輝永井荷風、両大戦間期では大杉栄九鬼周造藤田嗣治金子光晴横光利一の10人で、その記録は『近代日本と仏蘭西−10人のフランス体験』(大修館書店、2004年)として公刊されています。
 今回の日仏文化講座は、タイトルを「洋行の時代・留学の時代・交流の時代」とし、時代を第二次大戦後にまでひろげて、1950年に留学制度が再開されて最初に渡仏した哲学者の森有正、小説家の遠藤周作、作家・評論家の加藤周一と、ひとまわり上の世代で1930年代はじめに留学し日本の仏文学研究に大きな足跡を残した渡辺一夫を取り上げます。
 今年はパリ国際大学都市に日本館がオープンして80周年ですので、20代からパリに遊び日本館建設に全額出資した「バロン・サツマ」こと薩摩治郎八と、さらに時代をさかのぼり、1878年のパリ万博で渡仏し、そのままパリに留まってジャポニスム期の日仏美術交流に貢献した林忠正についても、それぞれ評伝が出版された機会に、その著者をお招きしてお話をうかがいます。
 「洋行」が死語になり「留学」が一般化して「交流」が一方通行でなくなった今日、フランス経験のさまざまな形を振り返り、フランス文化が日本にとって持った(持つ)意味を考える機会にしたいと思います。(企画・三浦信孝)


日仏会館事務局
150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25
Tel 03-5424-1141 Fax 03-5424-1200
E-mail bjmfj@mfjtokyo.or.jp
http://www.mfjtokyo.or.jp/