3/11 シモーヌ・ド・ボーヴォワールと“フェミニズム論争”

フランソワーズ・ピックによる講演会
Simone de Beauvoir et la "querelle du féminisme"

今年はボーヴォワール生誕100周年。国連により定められた3月8日の「国際女性デー」に際し、パリ・ドーフィーヌ大学のフェミニズム研究者を招いて講演会を行います。

日時:3月11日(火)18時
会場:九州日仏学館5F多目的ホール
フランス語による講演(日本語通訳つき)
入場無料(要予約)
ご予約・お問い合せ:092-712-0904

 シモーヌ・ド・ボーヴォワールが『第二の性』(1949年)を執筆した当時、彼女はフェミニストではありませんでした。しかし著書において発せられた女性についての問いによって、1968年の5月革命後の西洋世界と同様、フランスでも新しい女性解放運動が発展していったのです。「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という彼女の言葉が女性のアイデンティティーを問い直すきっかけとなったり、男女平等の構築を強く求める姿勢が運動の出発点となり、また彼女自身それを支持しました。その後の女性に関するヨーロッパ政治はまさにここから発展し、また今日に至るまで様々なフェミニストたちの間で彼女の「遺産」が多様な解釈よって議論され続けています。

ピック氏の講演前に、アルジェリア戦争、男女平等、人工妊娠中絶などボーヴォワールの政治的・社会的参加について紹介するビデオ上映も行います。