5/21 フランソワーズ・メロニオ氏講演会(日仏会館)

Tocqueville et le comparatisme en sciences sociales
トクヴィルと社会科学における比較主義

使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2009年05月21日(木) 18:00
場所: 日仏会館601会議室(東京・恵比寿)
講演者: フランソワーズ・メロニオ (パリ第4大学)
協力:中央大学
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2009/05/21/index_ja.php

アメリカのデモクラシー』(1835-1840)におけるアメリカの観察者としてのトクヴィルはよく知られている。しかし今日、この作品の重要性は特に社会の比較分析にある。この作品においてトクヴィルアメリカだけでなく同時代のヨーロッパ社会(フランス、イギリス、アイルランド、ドイツ、イタリア)を研究するとともに、アルジェリアやインドにおける諸文明の衝撃について考察している。トクヴィルにとって比較を重ねることが、デモクラシーの本質、そして階級社会と平等社会の対立を理解する唯一の方法であったのだ。本講演では、実地調査と類型論に基づいたトクヴィルの比較手法が社会科学に与えた影響について考察するとともに、それがいかに今日において西洋および東洋のデモクラシーの経験を理解する助けとなるかを検証する。